戸田幸四郎(とだこうしろう)は1931年、山形県尾花沢市に生まれました。
独学でデザインを学んだ後、都市計画から店舗デザイン、グラフィックまであらゆるデザインを手がけました。
51歳の時、デザイナーから絵本作家に転向し、初の絵本『あいうえおえほん』を出版。子どもたちの感性も豊かにし、大人も魅了するようなデザインで知育絵本の世界に新たな価値観を確立します。
その後、戸田デザイン研究室を設立。80歳で亡くなるまで42作品を発表し、そのどれもがロングセラーとなっています。
1997年には多くの人々に原画の魅力を伝えたいと静岡県 熱海市に戸田幸四郎絵本美術館を開館。
ご家族連れのお客さまからデザイン関係のお客さままで、隠れ家的美術館として支持を集めてきました。
代表作『あいうえおえほん』は今では100万部を超えるロングセラーとなり、2019年にはグッドデザイン賞を受賞。
時代を超え、読む者の心を豊かにするデザイン・テーマを描き、“知育絵本の草分け”とも評される幸四郎の作品は、今もたくさんの親子に読み継がれています。